【第98回】 スイスのプライベートバンク同士の移管事例です。【東京都 会社役員 30代後半 男性】
公開日:
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最終更新日:2023/07/31
通常メルマガ(事例など) スイスプライベートバンク・ピクテ, スイスプライベートバンク担当者来日, スイス系プライベートバンク, ヘッドハント, 外資系銀行日本撤退, 撤退, 日本証券マン, 移管, 証券会社, 金融庁規制下, 銀行
こんにちは。河合です。
先日、スイスのプライベートバンク担当者が来日する日程をご案内しましたが、今回はスイスのプライベートバンクから別のスイスのプライベートバンクへの移管事例です。
※『スイスプライベートバンク入門書(マニュアル)』はこちら(無料)
くどいようですが、ご本人からは了解をいただいて、本人と特定できないことを前提にご紹介させていただいています。
【東京都 会社役員 30代後半 男性】
そもそもまだスイスのプライベートバンク口座(開設は5000万円から)を開設されていない方からすると、移管も何も関係ない、、と思われてしまいそうですが(笑)、どのプライベートバンク口座を開設するのか?というところでとても大事なポイントとなりますので、お付き合いください。
さて、今回移管のポイントとなったのが以下の4点。
1)日本に支店のあるプライベートバンクとは付き合わない (日本では「プライベート・バンキング」と名乗っている) 2)プライベートバンク選びで最も大事なのはコミュニケーションがちゃんと取れるかどうか?
まず1)ですが、日本に支店のあるスイス系のプライベートバンク(U社、C社、L社 など)は日本の金融庁の規制下にあります。
これは日本の支店のことを話していますが、彼らはあくまで世界市場でいうと「おまけ」支店であり、日本でするビジネス(日本の証券会社、銀行と大差ないビジネス)はいつでも切っていい存在です。
事実、既にHSBC Premier、スタンダード・チャータード銀行、ピクテ、クレディ・スイスなど多くの外資系銀行が日本から撤退しています(クレディ・スイスは近年再度参入)。外資系保険会社を含めたらもっとたくさんあります。
彼らが撤退した理由は何でしょうか?
・本国のビジネスの調子が悪いため、リストラの一環。 ・日本人という保守的なマーケットに参入するのが困難。 ・日本の金融規制により他社との差別化が図れないから。
もし日本の外資系銀行と付き合いがあれば、お気づきかと思いますが、銀行員も一律声を揃えてこのように言います(顧客に対してはストレートに言わないかもしれませんねw)。
結果、野村證券やその他日本の証 券マンを引き抜いて(ヘッドハント)、顧客を引っ張ってこれればそのまま雇用。持って来れなければクビということを繰り返しています。
話が逸れましたが、そんな日本にある外資系銀行は定期的に金融庁の人間が検査という名目で見回りに来ます。「海外に顧客を流したりしていないか?」というのが目的で。
以前、シティバンク(citibank)やクレディ・スイスがそうだったように、海外に顧客を流しているとなれば、スイスにある本国の銀行に何もできなくても、日本法人に対して規制(業務改善命令や業務停止命令、免許取消など)をすることができます。
当然それを恐れる日本に支店のあるプライベートバンクのスイス本社は、直接スイスへ来て、スイスの銀行口座を開設する日本人がい たとしても、本来のようなサービスではなく、当たり障りのないことしかしてくれません。要望があれば答えますよ、というスタンスですね。
だから日本に支店のあるプライベートバンクとは付き合わないことを私はオススメします。
先に述べた、スイスの老舗プライベートバンク・ピクテが日本の投資助言業から撤退したのも同リスクを含んでのことです(直接確認済み)。そのまま日本の投資助言業を保有し続けることのデメリットの方が大きい(顧客情報を金融庁に報告するなど)との判断でした。私も100%同意します。
次に2)のコミュニケーションは、プライベートバンク選びに限らず、ビジネス、人生全てにおいて大切なことですが、特にスイスのプライベートバンクと付 き合っていく上では、言葉の壁、文化の壁、時差、複雑な金融商品、秒単位で動く為替などの取引、など、コミュニケーションがしっかりと取れなくては、不安や不満、後悔になることが多くあります。
私(弊社)も資産残高の上から順に10行ほどプライベートバンクに会っていますが、日本語を主とする日本人とコミュニケーションがしっかり取れるバンカーはほとんどいませんでした。
もしくはいたとしても、数億円からの資産しか預からないというようなパターン。そうなるとほとんど上場企業オーナーや一部の中小企業オーナーのためだけのプライベートバンクとなってしまいます。
もちろんそのようなプライベートバンクもご要望であればご紹介できますが(笑)、もし神島博昭(こうし まひろあき)さんがそこまでではなくとも、5000万円以上をスイスで守っていきたい、運用していきたいということであれば、私までご連絡ください。
なお先日メルマガでもご案内しましたが、今回もまたスイスのプライベートバンク担当者が来日します(日本語堪能)。
今回の日程はこちら。
大阪:6月13〜14日 東京:6月16〜20日
前回の来日時に、今回の事例となる方含め、移管をした方がいいと思う方にご案内したところ、既にほとんどのクライアントの方が新しいプライベートバンクへの移管をされています(スイスの移管は簡単で、口座開設をすれば後の手続きは我々アドバイザーとプライベートバンク担当者がすべてします)。
以下、このプライベートバンクの特徴です。
拠点:Zurich, Monaco, Luxembourg, Singapore, HK, Miamiなど 上場(IPO):スイス証券取引所 来日:年4回(今回:2014/6/13-20) 日本語:可 郵送での口座開設:日本で担当者と面談後、可 最低預金額:5000万円(将来的に1億円以上)
もし面談希望であれば、いつものように下記「お問合せ」よりご連絡ください。
(お問合せ内容に「スイスプライベートバンクとの面談希望」とご入力ください。ご希望の日時などあれば、それも合わせてご記入ください。ご夫婦での面談も可能です。)
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